台風や豪雨に負けない!高齢者の暮らしを守る備え方
まだまだ残暑が厳しいですね。集中豪雨などもあり心配な天気が続きますが、今日の話題は「高齢者の防災対策」です。
近年、日本各地で台風や豪雨、地震などの自然災害が頻発しています。ニュースを見ていても、「まさか自分が」と思っていた地域で被害が出ることが増えてきました。
特に高齢者は、体力や判断力の低下、情報収集の難しさなどから、災害時に大きなリスクを抱えやすい世代です。
今日は、日常生活の中でできる「高齢者の防災対策」について、いくつかのポイントを整理してご紹介します。
1. 避難行動を“自分ごと”にしておく大切さ
災害時、「避難するかどうか」を判断するのはとても難しいことです。
特に高齢者の場合、「このくらいなら大丈夫」と思ってしまい、避難が遅れることも少なくありません。
そのために大切なのは 「自分が避難する状況」をあらかじめイメージしておくこと です。
- 大雨警報が出たらどうするか
- 避難指示が出たらどのルートで移動するか
- 一人で避難できない場合は誰に連絡するか
こうした具体的な行動を事前に決めておくことで、「いざというとき」に迷わず動けるようになります。
2. 災害時に必要な「持ち出し品」を準備
高齢者にとって、避難生活は想像以上に体に負担がかかります。
一般的な防災グッズに加えて、その人ならではの必需品 を準備しておくことが重要です。
- 常備薬(1週間分以上あると安心)
- メガネや補聴器、杖などの補助具
- 健康保険証やお薬手帳のコピー
- 簡単に食べられる食品(水分補給ゼリー、レトルトなど)
- ウェットティッシュや紙パンツなどの衛生用品
重い荷物を持てない方も多いため、小分けしてリュックやキャリーに収納しておくのも工夫のひとつです。
3. 家の中の安全対策
「避難」だけでなく、普段の生活空間を災害に強くしておくことも防災対策のひとつです。
- 家具を固定して転倒を防ぐ
- 懐中電灯をすぐに手に取れる場所に置く
- ガスコンロやストーブの周りに燃えやすいものを置かない
- 携帯電話の充電器やモバイルバッテリーを常備する
特に地震や停電のときには、「転倒・転落」と「暗闇」が大きなリスクになります。小さな工夫でも安心感は大きく変わります。
4. ご近所や地域とのつながり
防災は「一人で備えるもの」ではなく、地域で支え合うことが大切です。
特に高齢者は、近隣住民や自治体のサポートが命綱になることもあります。
- 近所の方に「ひと声かけてもらえる関係」をつくっておく
- 自治体や町内会が行う防災訓練に参加しておく
- 避難所の場所を実際に歩いて確認しておく
こうした取り組みが、「助けてもらえる」「自分も役立てる」という安心感につながります。
5. 離れて暮らす家族ができること
遠方に住むご家族にとっても、防災は気になるポイントですよね。
直接そばにいられなくても、できる備えはあります。
- 定期的に電話やオンライン通話で安否確認
- 防災グッズや非常食をプレゼントする
- 災害情報を共有できるアプリを入れてあげる
- いざというときに駆けつけてくれる地域の人やサービスを把握する
「何かあったらどうしよう」と不安を抱えるより、事前にできることを一緒に準備しておくことが大切です。
まとめ
高齢者の防災対策は、「大げさなこと」ではなく 日常の中でできる小さな工夫の積み重ね です。
避難のイメージを持つこと、持ち出し品の準備、家の安全対策、地域のつながり、そして家族のサポート。
こうした取り組みが、「もしものとき」の安心をつくります。
私たち「ライフブリッヂアイスタッフの御用聞き」でも、ご高齢の方の生活を見守りながら、防災に役立つちょっとした工夫をお伝えしていきたいと思います。
「災害は忘れたころにやってくる」といいますが、備えは日々の暮らしの中から始められます。
どうか皆さまも、ご家族や身近な高齢者の方と一緒に、防災について話し合うきっかけにしてみてくださいね。
