帰省で気づいた“暮らしの不安” 高齢者防犯対策のヒント
夏の帰省はいかがだったでしょうか。ニュースでも帰省ラッシュや別れをおしむ映像が流れていましたね。
ご実家に立ち寄った方の中には、久しぶりに親御さんの暮らしぶりを目にして「ちょっと心配だな」と感じた方も多いかもしれません。
今回は、そんな方に向けて 「高齢者の防犯対策」 についてお伝えします。
高齢者が狙われやすい理由
高齢者が犯罪に巻き込まれやすい背景には、いくつかの要因があります。
- 体力や判断力の低下
若い頃なら気づけた不審な電話や訪問も、年齢を重ねると「断りにくい」「気づきにくい」という状況になりやすい。 - 一人暮らしの不安
相談相手がいないため、相手の言葉をそのまま信じてしまうこともあります。
最近では特殊詐欺や悪質訪問販売がニュースになることも多いですが、防犯対策を少し意識するだけで被害を減らすことが可能です。
自宅周りの防犯ポイント
まずは「住まいを守る」ことが基本です。
- 玄関の二重ロック
補助錠を後付けするだけでも防犯性はアップ。 - 窓の補助錠や防犯フィルム
窓からの侵入を防ぐ効果があります。 - モニター付きインターホン
来訪者を直接対応せず確認できます。 - 人感センサー付きライト
夜間の不審者対策に有効です。
電話・訪問での注意点
特に被害につながりやすいのが電話や訪問です。
- 電話はまず疑う習慣を
親族や役所を名乗っても、そのまま信じないこと。 - 在宅中でも居留守を使う
無理に対応しなくてもよいと伝えておきましょう。 - 合言葉ルールを作る
家族間で「合言葉」を決めておくと安心です。
地域や周囲とのつながり
「人の目」は防犯に大きな力を発揮します。
- ご近所との声かけで、不審者が近づきにくくなる
- 自治会や見守り活動に参加する
- 郵便受けや新聞受けを整理することで「留守と思われる」リスクを減らす
離れて暮らす家族ができること
遠方にいる家族ができることもあります。
- 定期的な電話やオンライン通話
声を聞くだけで安心感につながります。 - 郵送物や通帳のチェック
詐欺まがいの請求や不審な勧誘を早めに発見できます。 - 訪問サポートサービスの利用
定期訪問で暮らし全般の見守りと防犯チェックをしてもらえる安心感があります。
まとめ
高齢者の防犯対策は、
- 道具や仕組みを整えること
- 人とのつながりを持つこと
この二つがとても大切です。
帰省で感じた小さな不安は、早めに対応しておくことで将来の安心につながります。
ライフブリッヂアイスタッフの御用聞きでは、日常のお手伝いとあわせて「不審な人が訪ねてきていないか」といった確認も行っています。
「一人では不安だけど、家族には言いにくい」――そんなときにもぜひご相談ください。
大切な親御さんが、安全で安心できる毎日を過ごせるように。
今日の小さな一歩が、未来の大きな安心になります。
